長生治療院 院長のひとり言。

2015年10月

精神力

 こんにちは。長生治療院の西村です。東京の護国寺には、財団法人天風会があり、20代から20年間そこで心と体のことを教わりました。13歳から22歳まで一切の運動ができなかった頭でっかちのこの私が、すっかり元気をとりもどして山口県に戻ってこれました。すべてはこの世での有難い貴重な不思議な体験です。おかげ様で「魂の進化向上の修行は楽しいなあ」と心の底から思える時があります。最近は、健康で幸福な時を余裕の心で過ごしております。さて今回は「精神力強化」の法則を述べたいと思います。                       

 パナソニックの松下幸之助が、なぜ成功を収め、かつ、94歳の生涯まで生き生きと活動できたかを考えますときに、もちろん、松下氏が、自らの工夫と努力があるわけですが、一人の力だけでできるものではありません。誰でも同様ですが、松下氏にも人生の師匠、先生といわれる人がいたと思われます。松下氏が心と身体を強化するために最も貢献した先生とは、おそらく松下氏の思想やその他の記録から見て、中村天風氏でないかと思われます。中村天風氏については、書店で多くの本が出ておりますので、ご存知の方も多いいと思われます。今回は、日本における心と身体の健康運動の原点ともいうべき中村天風氏の提唱した理念を基本として、それを具体的にどう獲得するかを学んでみたいと思います。

 中村天風氏は、明治9年、東京に生まれ、波乱万丈の九十二年の人生を送りました。旧日本軍の中国における情報活動(つまり、スパイ活動)などをしたのち、結核などの重い病にかかり、苦しみの中からインドのヨガ行者と出会い、インドの奥地で悟りを得てアメリカに渡り、コロンビア大学医学部を卒業して、医学博士となり、その後、日本帰ってきて横浜銀行の頭取となり、それを惜しげもなく辞めて、財団法人天風会を作り、92歳で亡くなるまで、生涯現役で、広く日本の全国に心と身体の健康運動を推進し、多くの有能な人材を育てました。中村天風氏から教えを受けた人は、これまで累計百万人以上ともいわれ、多数の強い精神力を持ち、健康に優れた人材を輩出(はいしゅつ)しました。戦前は原敬首相、東郷平八郎元帥から、松下幸之助氏、京セラの稲森和夫氏、さらに98歳の生涯現役のまま亡くなった作家の宇野千代氏等まで、枚挙にいとまがありません。 

 なぜ、数ある方法の中から、最初に中村天風氏の理念を選んだかといいますと、まず、彼の精神力に対するビジョンが偉大であり、また崇高であること。そのビジョンは誰でも持つことができること。そして、このような多くの人材を育てた実績があるからです。人間として精神力を強化する以上、単なる目先だけのちまちました健康法ではなく、人間の尊厳が高められるような、レベルの高い、確実で、根本的な精神強化法をおこなわなければならないと思うからです。それでは、精神強化の第一の法則は「己自身を知れ」です。*******次回へ                          

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2015/10/01 健康   院長
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